金属アレルギー
大切なのは何の金属を身に付けているのかを知ること
「私シルバーにアレルギーじゃなかったってわかってうれしくてー」
というお客様に先日会いました。
金属アレルギーと一言に言っても、なかなか把握しにくいものです。
一番大切なことは、万が一自分がアレルギー反応を起こした時、いったい何の金属を身に付けていたのかを知る事です。
製品として出回っている殆どの金属は合金
世の中に製品として出回っている殆どの金属は合金です。
例えば一般的なゴールドジュエリーには金の他にシルバーや銅が混ぜてあります。
何らかの理由で貴金属にニッケル等のアレルギーを引き起しやすい金属が混ぜられていることもあります。
メッキが施されていることも
一般的にプラチナは表面に強度をつける為に、ホワイトゴールドは白さを強調するためにロジウムメッキが施されています。シルバーにも変色防止の為ロジウムやニッケルメッキが施される事もあります。
イリーヴァ・ジュエリーのジュエリーはご希望がない限り、プラチナ、ホワイトゴールド、シルバーともにメッキを施していません。
貴金属でないアクセサリーには注意
更に、「シルバー色」や「ゴールド色」と呼ばれる安価なアクセサリーは金や銀とは無縁のものがほとんどです。
貴金属ではない金属、特に安価なアクセサリーは販売者だけでなく制作者も素材の詳細を把握していない事が殆どです。
この様に一言に〇〇のジュエリーと言っても実際に何の金属がプラスされて使われているのか判りにくいものなのです。
ジュエリーやアクセサリーをお買い求めになる時は、素材を確認しておくのは大切です。
備考
ニッケル等はアレルギーの原因になりやすく、またアレルギーの頻度も高いと前述しましたが、割合いで言うとニッケルにアレルギー反応を示さない人の方が多い事は特記すべきかもしれません。
金属アレルギーは他のアレルギーと同じく、アレルゲン(この場合金属イオンが皮膚や粘膜のタンパク質と結合したもの)が長い時間かけて体内に入り続ける事で発症する事が多いので、今日大丈夫だからと言って明日や10年後に大丈夫だと云う事ではありません。
また、貴金属にアレルギー反応を示す人の割合は極めて少ないですが、起こす可能性が 0の金属は存在しません。
あくまでも、自分がどの金属に対してアレルギー反応を起こすかを把握する事が大切です。
金属アレルギーの原因と対策
- 金属アレルギーの原因
- 汗等の塩分と金属が反応して出来た金属イオンと皮膚や粘膜のタンパク質が結合したものが体内に入ることで、体が異物侵入に対して過剰に反応する事で金属アレルギーが起こります。
アクセサリー等肌に着けた時に発症する症状が一番分かりやすく対処もしやすいのですが、歯の詰め物や食品や化粧品等から慢性的に発症した場合には症状も重くなり原因追求も困難になります。 - 金属アレルギーの対策
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ジュエリーはいつも清潔に保つ。(ジュエリーの日頃のお手入れの仕方はこちらを参照)
日頃からアレルギーの原因になりやすく、またアレルギーの頻度も高いと言われている(クロム、コバルト、ニッケル)製のアクセサリーの使用を避ける。
ジュエリーを着用してかぶれ等の症状が出てしまった時は、そのジュエリーが何でできているのかを出来るだけ細かく調べる。購入したショップや製造元に問合せてみて下さい。また、アレルギー反応が出る時はネックレスなどを着けてすぐわかると言う方も多いです。
そういう方は、お買い上げになる際に「アレルギーが心配だから少しの間着けてみていいですか?」とショップ店員に聞いてみましょう。
5分程試してみるのを嫌な顔をする店員さんは少ないと思います。